【12.02.09】 尾張旭市 公共施設の放射線測定を2月に開始
尾張旭市 公共施設の放射線測定を2月に開始
原発過酷事故から来月で1年。年明け、福島県二本松市の新築マンションから高い放射線量が検出され、その原因が、コンクリートの材料に使用された石が放射能汚染されていたとのショッキングな報道がありました。
放射能汚染が今後も広がってゆく不安を、多くの人が持っているのではないでしょうか。
日本共産党名古屋市議・わしの恵子議員(西区選出)は、西区内の子どもたちがよく遊ぶ公園等で大気中の放射線量の測定を行い、結果は、0・08μSv(マイクロシーベルト)?0・13μSvで通常の外気に含まれる範囲内だったそうです。
さすがに東北の原発事故が吐き出した放射性物質が、名古屋まではほとんど飛んでこないかなと、ひとまず安心です。
尾張旭市では、放射性物質の影響を心配する声に、市として対応できるよう、サーベイメータ(携帯用の放射線測定器)2台を購入し、2月中旬以降、市内の小中学校、市立保育園、拠点施設(渋川福祉センター、東部市民センター、新池交流館、スカイワード)市役所、各施設で測定。結果を市ホームページに掲載します。まず半年、毎月実施の予定です。
不安に応える測定を
全国で日本共産党議員団や党支部の放射線自主測定が取り組まれ、行政をも動かしていますが、党中央委員会が発行している『議会と自治体』誌、2月号では、各地の取組みが紹介されていて、市民要望に応える測定方法の検討に参考になります。
例えば杉並区では当初、大きな校庭の中央で1ヶ所測定、その結果で安全だと発表していましたが、それでは報道で伝わるホットスポットなど見つけられないと、自主測定を開始。ホットスポットも発見し、区に最測定をさせました。
前述の、わしの恵子名古屋市議の取組みのように、地表面・地表50?・地表1mの3ヶ所で測定する、水の集まるところでも測定するなど、ホットスポットを見つけ出すという姿勢で臨む必要があります。
今後、公園や私立保育園・幼稚園をどうするか、行政だけの測定では人手不足ということも考えられるので、学校などではPTAの協力を得て測定するなど、不安を抱える市民要望に応えられるよう、市に対して求めてゆきたいと思います。
市が購入したサーベイメータ
γ(ガンマ)線測定用のシンチレーションサーベイメータ(富士電機 NHJC7)…環境課配備
α/β(アルファ/ベータ)線表面汚染測定用サーベイメータ(富士電機 NHJ2)…消防署に配備。
各施設の放射線量測定は環境課の機材によって行う。
市は食品用の測定機器も導入を検討したそうですが、1台2000万円という話で、断念したそうです。
東北から放射性物質よりも、食品などで混入してくるものがないのかどうか、不安の声を聞きます。身近に測定してくれる場所があり、持ち込んだものを測定できる態勢があれば、不安を和らげることができると思いますし、愛知県の取組みとして、各保健所に設置するということは、考えられないものかと思います。